鶴屋怜の強さとは デビューからの戦績とUFCへの契約~RTU~

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◇この記事はこんなこと書いてます◇

優勝者は世界最高峰の総合格闘技団体「UFC」との契約を勝ち取れるトーナメント「ROAD TO UFC」

アジアの有力ファイター達が集うこの大会で今秋の決勝戦に駒を進め、契約に王手をかけているのが無敗の超新星、鶴屋怜です。

「UFCチャンピオンになりたくて総合を始めた」
「目指してるのは人気者じゃなくて、UFCチャンプ」
「格闘技の中で世界最高峰、そこでチャンピオンになれば世界一強い証になる。
「UFCチャンピオンになれば辞めたっていい」

こう発言している鶴屋怜は『UFC王者になること』だけに照準を合わせています。

現在UFCと契約する平良達郎、木下憂朔、中村論也、風間敏臣、魅津希、村田夏南子に続く、7人目のUFC日本人ファイターとなるか??注目が集まっているところです。

「鶴屋怜? 誰? 聞いたことない。。」という方も多くあると思いますが、この鶴屋怜は若干21歳にして8戦8勝。現在、パンクラスのフライ級チャンピオンでもあります。

あの堀口恭司が1年前、「次世代を担う格闘家」として挙げた3人の中に入るファイターでもあり、今後の活躍が楽しみな選手、また、これから確実に有名になっていく選手です。間違いありません。今回はそんな鶴屋怜にスポットを当ててまいります。

鶴屋怜 プロになるまでは?

まずは鶴屋怜のプロになるまでを振り返っていきましょう
2022年6月22日生まれ。父は総合格闘家、ブラジリアン柔術家、パラエストラ千葉ネットワーク代表の鶴屋浩です。

レスリングで小学4年、6年で全国優勝。高2でジュニアオリンピック2位、世界大会出場。高3で全国高校選抜大会フリースタイル級で準優勝、団体戦ではインターハイ、全国選抜で3年連続全国優勝にも輝きます。

また、幼少期から趣味程度にやっていたというブラジリアン柔術でも、小4時に世界大会のアブダビワールドプロ柔術ジュニアの部優勝、全日本キッズサンボ選手権中学生の部優勝など、もう訳がわからないほどの輝かしい実績を持つ格闘スーパーエリートです。

鶴屋怜 目標はオリンピックで金メダル

元々「レスリングでオリンピック金メダルを獲りたい」という目標を持っていたようですが、コナー・マクレガーvsチャド・メンデス戦を見てマクレガーに憧れ、目標を、UFCのチャンピオンになることに切りかえます。

それから、高校ではレスリングの練習が終了した後に、総合の練習をするという過酷な練習の日々を送ったようです。

コロナの影響で高3のインターハイが無くなり、高校レスリングを卒業。アマ総合格闘技で6戦6勝し、プロ戦線に挑むことになります。

 

鶴屋怜 プロデビューから快進撃!

所属は父が運営するパラエストラグループ。
鶴屋の他に、松根良太、扇久保博正、内藤のび太、浅倉カンナ、岡田遼といった、世界で活躍する選手達が多数在籍しています。

デビュー戦は2021年2月21日。DEEP100。
KRAZY BEEのストライカー岡野竜己を相手にシングルレッグでテイクダウンし、マウントからパウンドで2R TKO勝利。試合後、フライ級王者・神龍誠に「やろうよ」と大胆宣戦布告します。

その後DEEPで2連勝、このまま神龍のベルトを目指すかと思われましたが、突如パンクラスに舞台を移します。

パンクラス初戦では、当時フライ級3位の秋葉太樹を1ラウンド、リアネイキッドチョークで下し、2022年9月には同級1位の上田将竜を1ラウンド、パウンドによるTKOで下します。

2022年12月には王者、猿飛流を2ラウンド、リアネイキッドチョークで下し、第8代フライ級キング・オブ・パンクラシストに輝きます。

鶴屋怜 大手エージェントと契約

試合後は「もっともっと強くなって、これからUFCにパンクラス代表として挑戦していきたい」とアピールします。デビューから破竹の6連勝、しかも、全てフィニッシュ勝利。
団体のチャンピオンまで、あっという間に上り詰める、驚異的な強さを見せるのです。

また同年には、父、鶴屋浩の弟子で平良達郎の師匠、松根良太パラエストラ沖縄代表が、鶴屋のビデオを送ったことがきっかけで、米国大手スポーツエージェント、「イリディウム・スポーツ・エージェンシー」と契約を結びます。

イリディウム・スポーツと日本人MMA選手の契約は、平良達郎に続き2人目として話題になりました。

イリディアム・スポーツは、平良をはじめ、UFCで活躍するファイターを含む107名以上の選手とマネージメント契約を結び、現UFC世界フライ級王者のブランドン・モレノ(メキシコ)をはじめ、アレックス・ペレズ(UFCフライ級4位)、ジョン・チャンソン(UFCフェザー級4位)など、UFC元王者や数多くのランカーが所属している大手エージェントです。

この契約によって、世界で有利に活躍するチャンスを掴んだともいえます。

 

鶴屋怜 UFCへの道~RTU~

そして2023年5月、鶴屋は、UFCとの契約を目指すアジア選手たちによる4階級のトーナメント、
「ROAD TO UFC SEASON2」に出場を決めます。

1回戦の相手は、One Pride MMA Fight Nightで7勝無敗、インドネシアのロナル・シアハーンです。両者サウスポー同士の戦いでした。

1ラウンド、鶴屋は間合いを見切りすかさずタックルに入り一瞬でテイクダウンを奪います。逃げる相手の力をうまく使い反対サイドのポジションに移行、相手が、豪快に力で返そうとした際に巧くマウントに移行します。その後バックマウントを奪い、4の字ロックからツイスターを狙いにいくなど、流れるような巧みなポジション移動とコントロール力を見せます。

2ラウンドはケージ際付近での展開。ケージに押し付け肩を入れ、相手が嫌がった隙を見逃さず首投げでテイクダウン、そのまま袈裟固めの形からアームロックを仕掛けると、たまらず相手はタップアウト。1分19秒、1本勝ちを収めます。

得意のグラウンドの展開を主軸に圧巻の試合運びでインドネシア人戦士を全く寄せ付けない、余裕の勝利でした。試合後、鶴屋は「とりあえず一本で勝ててよかったです。全試合一本で勝つので。僕がチャンピオンになりますんで」と、ただ勝つだけでなく「1本勝ち」にこだわるアピールをします。

ここまでプロ7戦7勝、全てフィニッシュ勝利を収めてきた鶴屋の準決勝の相手は、LFAでも白星を重ねている、マーク・クリマコ(米国)です。

試合は、開始20秒でいきなりテイクダウンを取り、相手が逃げようとするところを逃さずバックを取ります。1ラウンドの5分間は常にコントロールし続けました。

2ラウンドの一進一退のスタンドの展開をへて迎えた3ラウンド。さまざまなポジションからフィニッシュの形を作っていくものの、ディフェンスを徹底され、極めきることはできませんでしたが、15分にわたって終始優勢にコントロールし続けた鶴屋が判定勝ちを収めます。

試合後、鶴屋は「一本で決めたかったですけど、判定になってしまって悔しいです。すごい力も強かったんですけど、ここで攻め勝てたのは成長できたと思います」全勝記録を8に伸ばすも、連続フィニッシュ勝利が途絶えたことには、悔しさをにじませていました。

鶴屋怜 UFCへの切符に王手

とにもかくにも現時点で鶴屋怜はUFC契約に王手をかけているのです。決勝で戦うジー・ニウシュイエ(中国)については、「打撃に勢いある、一発がある選手だと思います。ボディーであったり、使い分けが上手い選手だと思うので、しっかり自分も打撃を磨いて、完封したいと思います」と意欲を燃やしています。

鶴屋怜 強さはどこにある?

さてそんな鶴屋怜の「強さ」はどういったところにあるのでしょうか?

第2代ストロー級キング・オブ・パンクラシスト、北方大地は自身のYouTubeで、鶴屋怜は、アタック力が多い。動きが速い。仕掛けが速い。頭も速い。相手を恐れずひたすら攻撃する。グラップリング力が強すぎる。力の生み出し方が抜群。テイクダウン能力が高い上でポジショニングが巧い。など、分析した「強み」を挙げています。

第4代DEEPフェザー級王者でYouTuberのジョビン氏は、鶴屋怜は、めちゃくちゃ強い。鶴屋の後ろ重心の構えは攻撃を喰らいにくい。底が見えない。タックルも見事。打撃とタックルが一体化している。平良達郎と鶴屋怜はUFCでチャンピオンになってもおかしくない、と絶賛です。

同門の扇久保博正も、「若手で1番強いんじゃないかな。本当にお世辞抜きで。5年後とか、とんでもないことになる。サラブレッドというか、強くなるべくしてなっている」とこちらも称賛しています。

同門 平良達郎について

UFCチャンピオンを目指す鶴屋ですが、同門、パラエストラ沖縄には、既に先んじてUFCで活躍している平良達郎がいます。鶴屋は平良に対して、

「達郎君は強い。一緒に練習してるから強さがわかる、達郎君がUFCで戦っていくことで、UFCがどういうレベルなのか知れることを踏まえて楽しみ。いつでも(平良達郎と)戦えるように、練習でも意識するし、モタモタしてられない」

と同門でありながらライバル心を抱く発言もしています。平良と鶴屋は同じ階級です。UFCの舞台、タイトルマッチで平良達郎VS鶴屋怜。可能性は十分にありますね。

また、リサーチしている中で、U-NEXTで鬼越トマホークの「鬼越格闘スクランブル」に鶴屋怜が出演している回がありました。語っていたことをまとめますと、

◆父が公認の彼女がいる

◆今、RIZINには興味はないUFCしか見えなくなってる

◆練習で強いと思った選手はパトリック・ミックス。スパーリングをしたらめちゃ強くてギロチンで1本獲られた。

◆堀口選手はリスペクトしている。

◆神龍誠には勝てる。

◆好きじゃないのは三浦康太。お父さんのコネでRIZIN出てるところ、違うんじゃないの?

・・・などとぶっちゃけて語っていました。ところどころでユーモアセンスも光ってました。
またこの番組内で『勝たないと意味がない。「負けたけどいい試合」はない』という素敵なフレーズを残していたのが印象的でした。

『今デビューしてから2年でいい形で進んでる、このままいけばチャンピオンになれる、と自分では思ってます』
とあっさりと語るこの自信と実力で、きっと我々の期待に応えてくれるでしょう。

冒頭に記しましたが、もう一度言わせてもらいます。鶴屋怜は『確実に有名になっていく選手です。間違いありません』

 

 

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