◇この記事はこんなこと書いてます◇
✅アウトサイダー時代に啓之輔のライバルと呼ばれた”佐野哲也”とは?
✅アウトサイダー時代、佐野に2敗している萩原裕介が佐野にブレイキングダウン参戦要求!佐野は出場を拒否、その理由は「有名になる必要がないから」
佐野哲也(1982)は普通に強かった
趣味は、プロレス・格闘技観戦・筋トレ。
風貌はオタク・マジメ。
この男、佐野哲也は昔、暴走族・チーマー・ギャングなど不良連中ばかり集まる格闘技大会「the アウトサイダー」に参戦していた。
バックボーンはシュートボクシング。アマチュアでは数々優勝を収めてきたストライカー。
「弁護士」で参加していた堀鉄平がワルどもを寝技でバッタバッタと倒していったように、見た目マジメ風な佐野哲也もイキりたった不良共を次々と退治していった。
オタクが不良を制すという絵は見てて気持ちの良いものだった。さとう珠緒美容法をご紹介!
ブレイキングダウン王座 啓之輔との対戦
始まったばかりの初期のアウトサイダーは、会場こそディファ有明規模であったが、チケットがなかなかとれないほどの大人気。
観客は不良ばかりのため、怒号、罵声が飛び交い会場のムードはいつも殺気立っていたが、その分、超がつくほど盛り上がった。
啓之輔と佐野哲也はそのアウトサイダー全盛期を象徴する2人といっても過言ではない。
背中に不動明王の刺青を彫る「ワル」啓之輔と、
ごくごく一般的なサラリーマンぽい「まじめ」な風貌、佐野哲也。
この見た目両極端な2人の対決が勝ったり負けたり、名勝負を繰り広げる。これが非常に盛り上がるカードとなった。
そして2人は「ライバル」と言われるようになる。
23.5月更新 飯田将成がブレイキングダウンの引退を示唆か!?
佐野vs啓之輔 戦績
1戦目/2008年:佐野 勝利、2Rパウンド、TKO
2戦目/2009年:啓之輔 勝利、2R膝蹴り、TKO
3戦目/2011年:啓之輔 勝利、判定
4戦目/2018年:佐野 勝利、判定
vs 啓之輔は4戦して2勝2敗。
2戦目で勝利した啓之輔が初代60-65階級の王者に。
佐野は後に階級をあげ第4代70-75王者に輝いた。佐野のアウトサイダー戦績は15勝6敗。
2021年 啓之輔のyoutubeチャンネルに佐野が出演
両極端のキャラ。戦うと互角。ライバル関係だった2人が時を経て啓之輔の呼びかけでyoutube対談が実現していた。
タイトルを賭けた2戦目のことで佐野がこう発言していた。
ボディの膝でダウンしたんですけど、それまで格闘技の試合はボチボチやってたんですけど、まじで効いたな!というボディでしたね。今までで一番効きました。
当時から啓之輔は膝蹴りを得意としていた。2009年の武井勇輝戦での跳び膝KOは鮮やかすぎて啓之輔の紹介VTRにはよく出てくる有名なシーンでもある。
ちなみに記憶に新しいのは……ブレイキングダウン6で飯田将成を倒した膝ボディ。そして日韓戦で見事KO勝利した技もやっぱり膝。見事だった。啓之輔が得意の膝蹴りのやり方は?
ライバルだったこの2人の対談動画、当時のファンには神回と呼ばれている。
アウトサイダー時代を振り返ったほのぼのとしたエピソードも盛り込まれており、現在、再生回数も60万回を超えている。
現在、佐野は?出るか!?ブレイキングダウン 萩原祐介が参戦要求!
佐野哲也は現在も道場に通い格闘技の練習、筋トレを続けており、試合にも出ているようだ。
今大流行の【ブレイキングダウンVSアウトサイダー】
現在ブレイキングダウンで人気急上昇中、アウトサイダー出身、萩原祐介。
萩原はアウトサイダー時代、佐野に2度も負けている。※萩原のアウトサイダー時代の戦績は10戦7勝2敗1分
その萩原がツイッターで「筋トレばっかりしてないで出てこいよ」
と佐野哲也にブレイキングダウンでの参戦を要求していた。
出ないです。まずオファーは来てないですし、そもそもボク自身、出るメリットがないですし。結局ブレイキングダウンに出る人って、YouTubeをやっていたり、名前を売りたい人が出ると思うんですよ。ボクはMMAの試合自体に出るか・出ないかでいうとおそらく出ない可能性が高いですし、名前を売る必要がそんなにない。そこが一番大きな点です。2点目として、1分間の試合にボクは向いてない。スロースターターですし。
実は、私も佐野哲也さん本人にツイッターでお伺いしたことがありました。
ブレイキングダウンには出ないのですか?と…
佐野さん本人が返してくれました「出ないです」と(汗)
結論的には、
■スロースターターであり1分間の戦いには向いていない
■そもそも有名にならなくてもよい。
この2つの理由から佐野は「ブレイキングダウンは出ない」と断言している。
残りの格闘技人生で
試合できても1戦か2戦
やるなら
自分にとって意味のある試合をしたかった https://t.co/SWpRowsHR3— 萩原裕介 (@Yu_sukeHagiwara) March 2, 2023
アウトサイダーは「格闘技を通じて不良の更生とメジャー団体へ選手を育成する」という理念・目的があったが、ブレイキングダウンからはそのような信念は感じられない。
ただ面白いエンターテイメントに見える。それが悪い訳ではなく、それがこの現在のニーズにマッチした新しい形なのだろう。
SNSの時代になり、対戦前は舌戦を繰り広げ、対戦後は仲良くなる。
そしてyoutubeでコラボして視聴者に驚きを与えて数字をあげ、お金を稼ぐ、これがセオリーとなっている。
アウトサイダーでの成功=強くなり、かっこよくなり、プロ格闘家になる
ブレイキングダウンでの成功=有名になり、インフルエンサーになり、影響力が付く
このように言えるのも時代の違いである。